木曽病院久米田院長の新年度のご挨拶

地方独立行政法人 長野県立病院機構
長野県立木曽病院
院長 久米田 茂喜(くめだ しげよし)
2012年4月1日
長野県立木曽病院
院長 久米田 茂喜(くめだ しげよし)
2012年4月1日
平成23年度は、4月~12月末まで、今までにない患者数の減少を記録し、病院の存在意義をも心配するような状況で、経営的にも難しい状況に置かれていました。しかし今年に入って、患者数が増え、手術件数も例年を超える状況となり、病床が足りなくなる事態となりました。急を要しない患者さんに少し融通をきかしてもらい、何とか乗り切った次第です。数少ない職員の頑張りあり、経営的にも黒字となりそうで、これで13年間連続黒字経営を達成することとなりました。利用してくれる患者さんがいる限り、何とか出来る範囲で最良の医療を提供し続けなければと、決意を新たにした次第です。経済もまた特に政治は変わらず、国の崩壊が進むことは確かかも知れませんが、木曽病院は知恵をしぼって頑張るつもりです。
今年4月(平成24年度)からは、泌尿器科に伊那中央病院泌尿器科部長の杉本先生が常勤医として赴任してくれました。今まで、伊那か松本へ行かなければならなかった泌尿器科疾患は当院で診療が可能となり、むしろ当院での治療のほうがレベルが高くなる可能性があり、喜ばしい限りです。また以前に神経内科で勤務してくれていた山口先生が、2年間のリハビリ診療研修を終えて戻って来てくれました。リハビリ科専従医師として神経内科診療の援助をしながら、発展的に活躍してくれ、専門のリハビリ医療ができることになりました。吉岡先生も、完全に復帰され、産婦人科診療の指導もしながら(産婦人科3人体制)、老健アイライフの副所長兼指導部長として、療養病棟管理を含めて勤務していただくこととなりました。神経内科には、新田先生が新たに来てくれ、脳外科不在の木曽地域の脳疾患医療が充実し、完全な24時間365日体制となりました。消化器内科は、福澤先生と小口先生の代わりに、中村先生と伊東先生が来てくれました。循環器内科の若林先生と小林先生が転勤された後、竹内先生1人体制となりましたが、元当院副院長の山崎先生のバックアップ(月、木曜日来院)で、何とか乗り切れると思います。整形外科は、畑中先生転勤のあと、小林先生が7月まで救援してくれたあと、信大の整形外科より派遣していただく予定です。何とか2人体制で乗り切ってもらえたたらと思います。小児科は1人体制のままで、もうしばらく頑張るしかなさそうです。当院管理型の初期研修医として、西川先生が2年間の研修を開始します。医師に関しては、少し充実してきたところ(常勤医24名体制)ですが、看護師不足は、相変わらずで、新人6名を含めた増加もありますが、産休育休職員のほうが多く、運用病床を元に戻せる状況ではありません。看護師確保が当院の存続発展の要です。木曽で働いてもらえる看護師さん情報を、お待ちしています。
昨年4月から、看護師不足から一病棟分縮小して病床運営しています。フルに勤務できる看護師不足が顕著でどうしようもないことですが、それ以上に心配なことは入院患者数がますます減少していることです。外来患者数は変化ないのですが、入院患者数減少に歯止めがかからず、人口減少だけでなく、入院治療は子供さんのいる都市部でうけるといったケースが目立ってきているように思えます。この傾向が続けば、無理して急性期医療を継続する意味はなくなり、病院の機能の質の低下につながります。病院の信頼の問題があるのかも知れないと注視していますが、せっかくそれなりの標準医療以上を提供できる病院でありたいと努力している職員のモチベーションの低下に繋がることがあるかと心配です。
今年度は、日本消化器病学会と日本消化器内視鏡学会の甲信越合同地方会の主管と長野県ストーマリハビリテーション研究会の世話、中信医学会の世話をすることが予定されています。森林セラピーの展開も“木曽路の森セラピードック”として昨年度の王滝村の御嶽古道のほかに、できれば1~2か所と契約し、拡大を図りたいと考えます。
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