木曽病院は、昭和38年に開設されて以来、みなさまに支えられています。
ご予約に関するお問合せは平日8:30~17:00までの受付です。

地方独立行政法人長野県立病院機構 長野県立木曽病院

お問合せ 0264-22-2703

 

木曽病院のがん診療

地域がん診療病院の指定にあたって

                                        平成28年4月1日
                                       木曽病院院長 井上敦

 このほど、がんの診療や緩和ケアに取り組む「地域がん診療病院」の指定を国から受けました。
 当院はこの指定を機会に、医療体制がより整った「長野県における都道府県がん診療連携拠点病院」の指定を受けている信州大学医学部附属病院との連携を強化し、地域医療の充実を図ってまいります。
 
 厚生労働省は全国どこでも質の高いがん医療を提供できるよう、がん医療の均てん化をめざして、がん診療拠点病院を指定しています。2次医療圏に一つのがん診療拠点病院があれば好ましいのですが、すべてのがんにおいて集学的治療や標準治療の提供、放射線・化学療法・緩和ケアの提供、さらに体制などを一病院単独で整えることは人的・施設的に困難な医療圏も多く、そのような医療圏の病院においては、役割分担の整備とがん診療連携拠点病院との連携が図れ、かつ一定の医療体制が整った病院を「地域がん診療病院」に指定してきています。
 当院はこれまでもほぼすべてのがん診療を行っており、必要に応じて信州大学医学部附属病院へ患者さんを紹介してまいりました。今後は当院でのがん診療を適切に行いつつ、必要に応じてがん患者さんを紹介するとともに、紹介後の治療方針の検討にも参加してまいります。また治療などを終えた患者さんが、当院に戻られるときには、円滑に受け入れられるようにもしてまいります。
 
 当院は今回の指定に向けてがん診療の体制を整備、強化するとともに、『緩和ケア認定看護師』『がん化学療法看護認定看護師』といったがんの疼痛緩和や治療を専門とする看護師や、患者さんの相談に十分対応できる相談員の養成し、効率的な配置を行ってきました。また放射線治療専門技師といった専門的な放射線治療ができる資格を持った放射線技師や、がん薬物療法認定薬剤師といったがん化学療法に精通した薬剤師、さらにがんのリハビリができる理学療法士・作業療法士の育成などにも努めてきました。
 さらに信州大学医学部附属病院信州がんセンターの教授による定期的な外来診療やがん診療スタッフの指導、院内職員に向けての講演会を開くなどして職員の研修も行ってきました。
 
 そのほかに信州大学医学部附属病院の協力を得てがん化学療法についての合同検討会をおこない、レジメン(がんの薬物療法を安全に行うために薬の種類や量、方法などを時系列で示した治療計画書)の審査や情報交換を行い、標準的な化学療法を提供する体制を整えています。キャンサーボードと呼ばれるがん患者さんの治療方針を検討する会も当院と合同で主に信州大学でおこなわれています。
 また、がん相談支援センターでは専門のスタッフが患者さんに検査や治療の紹介を行うとともに、セカンドオピニオン等については、両院が連携をとりながら診療していることを説明し、患者さん本人・家族のご意向を尊重させていただき対応しています。
 
 このような連携を通じて、患者さんにとってより良い治療や療養環境を整備し、木曽地域の医療の質や、地域の患者さんの利便性をより高めてまいりたいと考えていますのでよろしくお願いいたします。