木曽病院は、昭和38年に開設されて以来、みなさまに支えられています。
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地方独立行政法人長野県立病院機構 長野県立木曽病院

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副院長あいさつ

□小出 副院長 挨拶

小出副院長写真

 こんにちは! 当院は2016年4月より地域がん診療病院として活動を開始しました。これまで以上に、当院における「がん」診療の充実に取り組みたいと考えています。
 木曽地域を受診される住民の皆さんは高齢の患者さんが多く、必然的に「がん」を患った方も多くなります。日本では2人に1人は「がん」に罹患し、3人に1人は「がん」で亡くなるという現状があります。若い方には「がん」の発生が少なく、高齢になるに従って、その危険は高くなります。
 これは人として生を受けた宿命ともいえる現象です。しかし医学・医療の進歩によって、治る「がん」が増え、治すことが困難な「がん」もその進展を制御することによって、「がん」とうまく付き合ってゆくという治療ができるようになりつつあります。

 そのためには3つのポイントが挙げられます。まず、(1)「がん」の早期発見に努めることです。人間ドックを受け、近親者に「がん」が発見されたら自分にもと考えて検査を受けてみる、家族に勧めてみるなどの心構えが必要です。ぜひ木曽病院の健診や外来に御相談してください。
 次に、(2)「がん」患者さん自身がしっかりと自分の「がん」と向き合い、見つめることが重要です。悩むことは決して悪いことではありません。「がん」に対する悩みを相談し、その中で手術や抗がん剤による様々な治療や社会生活を含めた治療環境を模索してゆくことが大切です。このため当院にはがん相談支援センターが設置されています。患者さんのみならず家族の方々にもぜひ御利用をいただき、心の悩み、体の悩み、互いに言い難い家族の悩み、なんでも相談してみましょう。まずは誰かに相談することが「がん」に向き合う事へとつながります。
 そして、(3)家族も一緒に考え、治療に参加しましょう。「がん」患者さんを支えるのは家族です。治療を受ける患者さん本位に、家族のみならず医療スタッフも一緒に三位一体となって物事を進めてゆきましょう。私も多くの「がん」患者さんを拝見しています。その中で私が最も尊重したいのは、家族や我々の意志ではなく、患者さん本人の気持ちです。家族の方々もぜひ本人の意思を尊重して、その意思が達成できるように取り組みましょう。
 従来の良い医療というのは漫画にあるブラック・ジャックのような神の手を持つ天才的な医師が活躍すれば良いというものでした。現在では医師以外の様々な医療スタッフも、専門的な知識と技術を有して「がん」診療に取り組みます。当院には「がん」に関する専門的な技術を有する医師のみならず、看護師、薬剤師、放射線技師、ソーシャルワーカーなど様々な職種のスタッフが居ます。

 「がん」診療において結果が必ずしもベストであるとは限りません。しかし家族の方々にも加わっていただき、皆で取り組むことによって、より良い結果が得られるように皆で知恵を絞りましょう。また、「がん」としっかり向き合うことで、決して後悔しない心構えを持ちましょう。そして次の世代により良い木曽病院を残してゆくためにも、住民の方々の御協力と御支援が必要です。木曽病院の積極的な御利用と御参加をよろしくお願いします。

木曽病院 副院長 小出 直彦